NO.13 「音と水と心の話」 03.01.10 


 今日は、音の話から始まります。
以前、ある人の講演で聞きました。

1. 水を汲んできて同じビンに詰めた物を2本作る
2. それぞれを別な部屋に移動させ、片方の部屋にはクラシックのいわゆる「名曲」をかけておき、片方の部屋には、いわゆる「騒音」のテープをかけておく
3. 一晩その環境に放置し、翌日、水の結晶を見られる装置でそれぞれのビンの水の結晶を見てみる。

結果はどうなったでしょうか…。

「名曲」の部屋の水には、雪の結晶のような美しい結晶ができていたそうですが、「騒音」の部屋の水には、結晶のようなものはできず、汚い模様が見られただけだった…とのことです。
そして、この実験は水道水や川の水、ミネラルウォーターまで元がどのような水で実験しても同様な結果だったと報告されています。

このことが、直接人間にどう関係するか?って…。実は人間の体は70%水分でできているそうですよ。

講演の続き…少年犯罪について研究している人によると、殺人などの凶悪犯罪を犯した少年のうち、犯行前にどこにいたかを調べたところかなりの高率で「ゲームセンター」に居たとの結果がでたそうです。一度、街中の「ゲームセンター」に行ってみてください。中はあらゆる「電子音の大騒音」で満ち満ちています。このことが彼らの「心」にどう影響したのか…。

そもそも、大人と幼児は音に対する対処の仕方が違うようです。大人は、その経験などによって「聞きたい音」と「聞きたくない音」の選択ができるようですが、幼児や、まして赤ちゃんはそんなことはできません。「名曲」も「騒音」も直接脳に入ってきてしまうようです。

ここまで読んだ方はもう、「名曲」の中か、「騒音」の中か、どちらの環境にお子さんを触れさせたらよいかはお解りの筈です。もっとも「街中のゲームセンター」のような環境の家庭があったら近所から苦情が殺到するでしょうからそこまで心配は無用と思いますが、ちょっと近いかなと思うのは、ずう−っと幼児の耳元でついているテレビです。特に赤ちゃんがいらっしゃる家庭は、必要の無い時は消していただいた方が良いと思います。

現代ではかなりの贅沢となった「静寂」というのも日本伝統の文化でしょうから。