NO.15 「教育危機の特効薬あります!1日わずか10分で学級崩壊、いじめ、校内暴力がすべて解決!」 03.04.21


−今回はなぜか、かなり過激にいっています− 
教育危機の
特効薬あります。1日わずか10分で学級崩壊、いじめ、校内暴力がすべて解決
つづき…価格は0円、今日からできます。−今回のタイトルは相当大胆に大きくでていますが、女性向け雑誌のダイエットの広告を真似したわけではありません。それなりにこれから裏づけをしていきます。下まで読んでいただいた方にはこの薬をもれなく差し上げられます。

 まず、このホームページにも記しているように、当園では、「話の聴ける子」の育成を保育の第一義としています。そのために毎日「読み聞かせ」をしているのです。この事は、これからその子が小学校、中学校と進み、そして社会に巣立っていく場合においても、一番必要なことだと考えています。
何しろ、20歳になっても僅か1時間程度、静粛を保って「話の聴けない」人が沢山いるようになってしまっているのですから。
 三つ子の魂百までと言われていますが、幼稚園卒園までの時期にこのことができないと、大きくなればなるほど「話を聴くこと」を習得するのは難しくなっていきます。このことができないから、小学校では学級崩壊、中学校では授業エスケープ、高校では、もはや教室は街の中と同じ…、成人式にはクラッカー打つか、どなられるか…となっているわけです。ついでに言うと、話の聴けない人はよい仕事をする、よき社会人にもなれません。これは社会にとっても大きな損失です。
 
 次に、「いじめ」や「校内暴力」についててです。
読み聞かせられている本の中で、子ども達は主人公と一緒になって喜び、また悲しみを共にしていきます。(このことが象徴的に描かれているのが、ミヒャエル・エンデの「終わりなき物語」です。「ネバーエンディングストーリー」として映画にもなっています。)

 こういったことで、子ども達は他者と違う「自己」の概念や、抽象概念を獲得していくのです。抽象概念とは、「もし僕が宇宙飛行士になったら…」
とかいうことです。こういったことは、本を読んで物語を体験し、そして読み書きができるようになって大幅に発達していきます。その上で「自己」が形成されていきます。「自己」の概念は、自分と回りのものと区別し、当然「他者」も区別します。このことで、自分とは違った「他者」の立場に立って物事を考えることが可能になり、「もし、こういうこと言われたり、やられたりしたら…」という考えができるようになって、初めて「思いやり」が出てくるのです。自分中心に勝手にふるまう若者が多いですが、彼等もある意味で「自己」概念の発達が不十分といえるでしょう。

「他人を思いやる心」があれば、「いじめ」はおきません。逆から考えれば、この心がない者に、「人をいじめてはいけない」といくら繰り返してもあまり効果は期待できないでしょう。これでは、一向にいじめがなくならないのは当然といえます。ひところ話題になった「奉仕活動」においても同様なことが当てはまると思います。「奉仕の心」からの行動だからこそ「奉仕活動」であるわけで、無理に義務化しても「義務活動」になるだけです。
 

 NHKの番組クローズアップ現代でも取り上げられましたが、「読み聞かせ」や「朝の読書運動」を取り入れた学校から、いわゆる学校の「荒れ・暴力」が消失したとの報告がなされています。この事実は、上記のことを証明する結果といえます。

 いろいろな現象面から教育の危機が露呈し、「心を育てる」教育の必要性が叫ばれていますが、「じゃあ、どうすれば心って育つの?」と聞かれても困る人が多いはずです。

 大丈夫です。「読み聞かせ」で、「10分間読書」で心は確実に育ちます。いじめや学級崩壊もなくなります。だから私達は毎日実行し、保護者の方にこうやって何度もご協力をお願いしているのです。

 効果があるかどうかわからないもの実行するよりも、確実に効果があるものを、それこそ「義務化」していただれればと思います。
手続きはいたって簡単、ローコスト。文部科学省から、各都道府県教育委員会へ一枚の通達文書を出すだけです。
それは…
−全国の小中学校で10分間、「読み聞かせ」又は「朝の読書」を原則として毎日始業前に必ず行うこと−です。
(朝の読書の場合、先生も教室で一緒になって本を読むことが大事です。仕事をしていては効果が半減します。)

お金はかかりません。殆どの自治体は図書館をもち、学校には図書室があるでしょうから…。また10分間の時間は必ず捻出できるはずです。

以上、皆様に教育危機解消の特効薬を差し上げました。

PS.それともう一つ、この薬にはよく効く薬にありがちな「副作用」はありませんので、ご安心を…。