NO.27 「北の方で考えたこと」 04.09.06


       (屈斜路湖プリンスホテル内にあるアウトドアデスクと、そのパンフレット類)

個人的な事で恐縮だが、この夏7年振りに北海道を訪れた。
実は、私は若かりし頃(20年位前)、毎年のように夏の北海道を寝袋とテントを持って放浪していたことがある。

無論今回は家族と一緒なのと日程がとれないこともあり、レンタカー付のフリーツアーで、しごくまともな宿泊施設に泊まっての旅行だ。

上の写真は、一泊目のホテルの写真である。

ロビーに「アウトドアデスク」というのが設置してあり、各種のツアーが申し込めるようになっていた。右はそこにあったパンフレット類だ。

パンフレットの内容はというと、場所柄、釧路川をカナディアンカヌーで下るのが一番多いが、近くの森の中の自然ガイドから、マウンテンバイクのツアー、私の専門分野(関係ないか…)のフライフィッシングのガイドツアー、さらに冬のスノーシューイングのツアーまで用意されている。

それらは、一般的な観光地にある、その場限り付け焼刃的なものではなく、どれも本格的な知識と経験を持つガイドが行うもののようだ。(事実マウンテンバイクのツアーの光景に出会ったが、ガイドもお客も結構楽しそうで気合が入っていた)

こういった「自然の中を案内する」ということが、この日本で仕事として成り立つようになったということを大いに喜びたいと思う。これはある意味では、社会の成熟を示しているからである。

時間があれば、私も何かのツアーに参加したかったのだが、旅程の関係で今回はあきらめた。

子どもにとって、幼少の頃に体験したことは、大人の何倍も強烈な体験となって心に焼き付いていく。
観光地、遊園地というと、お手軽な作り物や、よく考えてみると底の浅いもので観光客を集めるというものが多い気がするが、できれば、こういった「本物」を体験させてやることが、子どものその後の人生にとってどれ程大きな財産となるか考えてみていただきたい。
「ゴミをすてるのはやめましょう」「自然を大切にしましょう」と百万回聞かせるよりも、本当の自然の中で、嬉しい体験をしたほうが良いし、効果的である。

それをアシストしてくれる事が職業として成り立つ社会。こういった事が全国的に普通に見られるようになれば、さらに喜ばしいと思った。

子どもをもつみなさんも、各地に旅行される際など、できればこういったことに目を向けていただければと思います。
インターネットで検索してみると、意外に多くの自然ガイドのサイトがあったりもします。