NO.36 「ずっと心に残る遊び 」 05.8.23

この夏は、意識的に幼稚園からほど近い「見沼田んぼ」を何回も訪れてみました。
「見沼田んぼ」とはいっても最近は本当の「田んぼ」の面積は少なくなり、植木の畑などが多くなっています。でも、日本橋から30km位しか離れていないところでこれ程の緑地面積があるところも珍しいでしょう。

 このコラムで、最近は自然の中で遊ぶ子どもが少なくなった…ようなことを書きましたが、今年は意識して見たせいか、暑い最中にも関わらず、お父さん、おじいちゃん、またお母さんと一緒に蝉やザリガニをとったりして遊んでいる姿を結構見かけました。ムシを扱ったテレビの影響もあるかもしれませんが、とてもほほえましい光景でした。

 中でも、かなりお年のおじいさんが、孫やその友人に直にザリガニ釣りを指導している場面を見た時は、「ああ、このおじいさんも幸せだろうなあ」と思いました。

 日が照っていればとても暑いので特に熱中症には十分注意が必要ですが、こういった遊びをした夏休みの思い出はずっと…もしかしたら一生…その子の心に残ります。

 これが、電気を使ったおもちゃによる遊びや、クーラーの効いた室内での遊びとは圧倒的に違う点です。

 自然の中で遊ぶことは、自分で遊びを組み立てる力、判断力、好奇心を育て、子どもを自立した大人へと導きます。そういった体験を積み重ねていけば、電気的なおもちゃに一時的に捕らわれても、きっとまた元に戻ってこれるでしょう。

 夏休みも残り少なくなりましたが、どうかお子さんにはこういった体験をさせてあげてください。その子の○○歳の夏休みは一回しかありませんから…。

 (ps.本当は、小学校中学年位の子が、大人の関与なく子どもだけで、自然の中で夢中になって遊べるといいのですが、そういった光景は1回位しか見ませんでした)