NO.45 「遊びと娯楽は違います」 07.04.19

  もうすぐゴールデンウイークである。家族で旅行や、行楽地に出かける計画を立てている方も多いことだろう。そこでまた、改めて「遊び」について考えてみたい…。
度々このコラムで「遊び」について取り上げているが、どうも普通の大人は「遊び」と「娯楽」を混同して考えているようだ。

 当園では、デンマーク・コンパン社の遊具を多く設置しているが、その輸入元コンパンプレイスケープの中西将之社長は同社機関紙「PLAYSCAPE」の中で次のように述べている。

⇒ 社会性・感性・感動する心など、生きるための基本的な力が伸びるのは、子ども時代です。子どもは毎日の「あそび」を通して成長します。私たちが考える「あそび」というのは「娯楽」とは違います。娯楽は英語でエンターテイメント、あそびはプレイです…。
と始まり、「あそび」と「娯楽」の違いが下の表のように分類されている。 

あそび 娯楽
プレイ エンターテイメント
日常的 非日常的
能動的・自ら遊ぶ 受動的・遊んでくれる
蓄積 消費・消耗
継続 一過性
全生活 余暇・暇つぶし

このように分類してよく考えてみると、特に子どもの行う「あそび」にはあまりお金がかかったり、電気を使ったりするものは少なく、「娯楽」はその逆だということがわかると思う。
そして、子どもに「娯楽」をしてもらわないとお金が儲からずに困る会社や人々もたくさんいるのだろうとも考えられる。

あなたのお子さんは、今日という日をどのように過ごしたのだろうか? 十分「あそぶ」ことができたのだろうか? そして、あなた自身は今日「あそぶ」ことができましたか?

長いゴールデンウイーク。できるだけ子ども達を「あそばせて」やっていただきたい。
しらさぎ幼稚園からのお願いです。