NO.53 「虫でキャーとは言わないで」 09.09.11

 しらさぎ幼稚園では、8月の夏期保育の時に昨年度の卒園生を対象に同窓会というイベントを行っている。
それが終わった時のことだ、職員室前の廊下の角にかなり大型のショウリョウバッタがいたので、すぐにつかまえて、近くに居た女の子に見せた。
(今年は何故かバッタの生息状況が良く、5−6cmに育った大型も結構いて、虫好きの子ども達は毎日のように園庭の草地で追いかけまわしている光景が見られる。)
その子は、好きではないようだったので、少し先で遊んでいた男の子3人グループの所に持っていった。当然興味は示したが、誰も持つことができない。「地面に置いて」というのでそうしたら、バッタは元気よく飛んで行き、それを見た男の子達はそれなりに喜んでいた…。まあ、女の子は仕方ないとして、自然豊かな環境の当園の卒園生の男の子が、たまたまかもしれないが、3人ともバッタを持てなかったのにはちょっと考えさせられてしまったのだ。
 で、素人考えで恐縮だが、親御さんが虫を見るたびに「キャー」を繰り返していると、子どもの意識に「虫→怖いもの」という認識が刷り込まれてしまうのではないかと思うのだ。そんなわけで、我慢できる人だけで結構なので「虫 → キャー」というのはやめていただけるとありがたい。よく考えてみてください。虫が全ていなくなったら、人類も滅亡してしまいます。現にミツバチが減少したせいで、農作物に多大な影響がでていますよね。