NO.63 「七夕の宿題」 11.7.07

しらさぎ幼稚園

今日は七夕。講堂では七夕会が開かれ、ブラックシアターでおなじみの織姫と彦星の話が上演された。
しらさぎ幼稚園では、古くからある行事の由来・いわれについては、子ども達にも解りやすいようにきちんと説明することにしているのでひな祭りや子どもの日と同じように、七夕についての説明も勿論行う。そしてその話の後に、実は毎年同じ宿題を出している。それは、大人になるまでに…またなってからでもいいから「本物の天の川を自分の目で見ること」である。
皆さんは、映像やプラネタリウムのではない本物の天の川を肉眼で見たことがあるだろうか。私は30年程前、北海道放浪中に中標津町の「開陽台」というところで見たのが初めてである。最初は雲か霧のような物に見えた。しかし良く良く見てみると、幾つもの星の集合体であることが解った。ストレートに感動したのを覚えている。その後群馬県の野反湖キャンプ場でも見ることができたが、記憶に鮮明に残っているのはその2回のみだ。1.空気の綺麗な所 2.周囲に光がない 3.気象状況 の条件等が揃わないとはっきりと見ることは難しいようだ。(昨夏行った北アルプスの涸沢でも何故か見えなかった)
今回「天の川」について調べていて、ウィキペディアに興味深いことが載っていた。以下はその引用。
「天の川による影」
光害がなく透明度の高い夜空が見えるオーストラリアの砂漠では、天の川の光で地面に自分の影ができる。なお、地球上の物体に影を生じさせる天体は、太陽、月、金星、天の川の4つのみである。

砂漠に映る、天の川からの光による自分の影…。そこまでいかなくてもよいので是非何人かはこの「宿題」を達成してみてもらいたいものだと思う。そういった心が本人の人生に与えることはとても大きいものだと思うから。