NO.64 「文部科学省も読み聞かせパンフレット」 11.09.02

先日、埼玉県の学事課から左のチラシが一部送られてきた。
何かと思えば、「文部科学省」が作成した「絵本の読み聞かせ」のパンフレットの案内である。早速文部科学省の該当ページにアクセスし内容を読んでみたが、これが実に良い内容であった。読み聞かせについて、相当見識のある方がかかわっていることが推察される。

 特に良いのが「読み聞かせの大切さ」のページである。ずっと前から当園がこのサイトなどで主張しつづけていたことが網羅されている。正直大変嬉しかった。名もなき一つの幼稚園がたいしてアクセス数もないサイトで一生懸命子どもの未来の為を思って読み聞かせの良さを説いてもそれこそたいしたことはないからである。まあ、いつも教職員には我々のしていることは「ハチドリの一滴」であると言っているのだが。

*「ハチドリの一滴」→南米の民話で、森が山火事となり他の動物達はみんな逃げてしまったがハチドリだけは湖の水を口に含んで何度も運び、火を消そうとすることをやめなかった…という話。

 政府機関であり、幼稚園から大学まで全国の学校を統括する省庁の文部科学省がこれだけ力をいれてくれたということは、「ハチドリ」が「ゾウ」になった位の効果は期待できるかもしれない。次に期待するのは、これが全国的な展開となり、全国の公立小中学校で原則として毎日「担任による読み聞かせ」か「担任の先生も一緒に10分間読書」が行われるようになれば、日本の教育環境は大きく変わるだろう。テレビ・ゲームといった「麻薬」にすっかり脳がやられないうちに、子どもを一個の独立した「人間」として生きていく力を与えるには「読み聞かせ」が一番効果的だと思っているから…。
※このパンフレットのダウンロードはこちらから
  http://www.kodomodokusyo.go.jp/yomikikase/index.html