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21世紀のコラムcolumn.21.2014~

NO.81 「みんな、絵本から…」 2014.08.20

 楽しかった夏休みも終了し、いよいよ2学期が始まります。七夕会の日に園児全員に出した宿題はできましたでしょうか?期限はありませんのでいつでもやってみてください。そう言えば卒園児の一人から来た年賀状に、このこと(天の川を肉眼で見る)を達成したとの報告が書かれていました。(詳しくは園HPのコラムNO.63をご参照ください。)
 それはさておき、当園の教員には、毎年夏休み期間中に各学年に分かれて様々な研修会に参加してもらっています。また、毎年私が出す研修課題があります。今年のそれは、柳田 邦男さんの講演録と、「みんな、絵本から」(柳田 邦男著 講談社刊)を読んでレポートを書くという内容でした。
 中でも「みんな、絵本から」は広く保護者の皆様にもお勧めできる本です。この本に書かれていることを理解され、実行されたら現代の子どもをとりまく諸問題はかなりの確率で消失していくだろうと思います。また、もう一つの柳田氏の講演録ですが、こちらはさいたま市私立幼稚園協会も加盟している政令指定都市私立幼稚園団体協議会の横浜大会においての基調講演をまとめたものです。とても感動的かつ有意義な内容に心を打たれたので、複写し全教員に読んでもらったわけです。また柳田さんは「みんな、絵本から」のあとがきでこんなことを記しています。
「救世主」を見つけた!こんな身近なところにあるではないか!「救世主」とは絵本だ。私がそう気づいたのは10年余り前のこと。そのころ私が気になりだしたのは、子どもの人格形成がゆがみはじめているという時代の傾向だった。テレビやゲームに加えて、ケータイ、パソコンが、人々の生活を変容させたことが深く関係しているのは明白だった。それらは人間同士の生身の接触、肉声によるコミュニケーションを激減させた。結果子どもも大人も、自己中心的になり、他者の悲しみや苦しみを思いやる感性やいのちをいとおしむ感性が育たなくなってきた。この「心の崩壊」という巨大な地殻変動をくいとめる「救世主」はいないのか。そこで私が気付いたのが絵本だった…。
「救世主」となる絵本は、人間の声によって初めて覚醒いたします。どうぞこの2学期も皆様のご協力をよろしくお願いいたします。                          (園だよりH26.9月号より)

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