エホンはココロのごはんです。

NO.82 「絵本・そして作品展」　2015.03.02

　 多くの学校や幼稚園はこの３月で年度末を迎えますが、今年度も残すところあと一月となりました。月日の経つのは本当に早いものです。また、先日行われました作品展示会には多くの方のご来場をいただきまして、誠にありがとうございました。
　皆様ご存知のように、今年は絵本「ぞうくんのさんぽ」をテーマに共同制作を展開いたしました。各組・各学年に渡ってそれぞれ力強い作品がホールに展示されていたと思います。
…以下はあるクラスの作品展当日の保育日誌より…
　--私は、担当場所が共同制作の飾ってあるホールであったが、ドアを開けて入って来た保護者の方が「わあ!」と思わず声が出る程驚いている姿を何人も見かけた。おじい様や、おばあ様が見に来られているご家庭もあったが、その中のお一人に「ここまで子ども達の力を引き出してくれた幼稚園に本当に感謝しています。」とのお言葉をいただいた。子ども達がここまで想像を膨らませ作品を作りあげることができたのも、日々の絵本の読み聞かせの積み重ねがあったからこそであるように思う。今年度最後の大行事である作品展示会を子ども達自身も、また保護者の方も楽しんで見ていただくことができて、とても良かった。これからも日々の読み聞かせを積み重ねていき、子ども達の想像力が豊かになるようにしていきたい。--
　作品展示会は運動会・発表会と並ぶ年間３大行事の一つです。故矢嶌　文夫名誉園長は生前よく「作品展示会こそ、絵本の読み聞かせによって培われた子ども達の想像力の開花を見る一番の機会だ」ということを申しておりました。
　幼稚園児の人生は、まだ始まったばかりで前途洋々です。言われたこと・指示されたことを → やる。だけではなく、今のうちに様々なことを想像したり、考えたりする力をつけ、これからの長い人生をより豊かに、楽しく過ごしていって欲しいと、ここに勤務する我々全員が考えています。そのために、可能な限りこれからも心に残るよりよい本を読んでいってあげたいなと思うのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(園だよりH27.2月号より)