救命講習受けました
 しらさぎ幼稚園では、万一の事態に備え教員全員が定期的に救命講習を受けるようにしています。今回はさいたま市消防局より日々救急車に乗務して市民の救助にあたられている救急隊員の方3名に園まで出張していただき、3時間に渡り「普通救命講習T」の講習を受けました。小さいお子さんをおもちの方はいざという時に知っておいた方が良いことを聞きましたので、一番下の欄を良くお読みください。(2011.6.21)


胸骨圧迫(心臓マッサージ)の練習。胸の真ん中を一分間に100回のペースで圧迫します。 AEDの使用方法の訓練(AEDは職員室に常備されています)


異物を飲み込んだ時の叩打法。肩甲骨の間を口に向って掌の付根で叩きます。 腹部突き上げ法。叩打法で異物を吐かなかった場合に用います。
皆さんが知っておいた方がよいこと。

1.意識が無かったら、まず胸骨圧迫(心臓マッサージ)。→国際的に数年に一回救命法は見直されるそうで、医学的統計より人工呼吸と胸骨圧迫を併用した場合と胸骨圧迫のみを行った場合の蘇生率はほぼ変わらないとの結果が出たそうです。そんなわけで、意識が無かったら、人工呼吸よりも、とにかく胸骨圧迫をやってみた方がよいとのことです。(8歳以下の場合は片手で、体の1/3が沈む程度圧迫する)

2.水難事故で溺れた場合、水を吐かせる暇があったら胸骨圧迫。→人間というのは水に溺れても、水は飲むものの肺にはほぼ入らない構造になっているそうです。溺れた場合、最初に水を吐かせなければと考えがちですが、胸骨圧迫を行えばお腹に入ってしまった水は自然と出る事が多いそうなので、水を吐かせようとする時間があったら、顎を上に上げて気道確保後、すぐに胸骨圧迫を行った方が蘇生率は高くなるとのことです。

3.AEDは心臓を動かす装置ではない→AEDは停止している心臓を電気ショックで動かすものと思っていましたが、実は痙攣状態の心臓を電気ショックで一度止め、その後正常に動くのに期待するものなのだそうです。子どもが溺れて意識不明になった場合、多くは心停止状態だそうで、その場合AEDを装着しても電気ショックを打たないように機械が判断するとのことでしたので、やっぱり胸骨圧迫が一番有効だそうです。また、子どもは生命力が強いので、もしもの場合、あきらめずに胸骨圧迫を行ってくださいとのことでした。