自然学習センターでの研修

 5/18日(土)、北本市にある埼玉県自然学習センターに全教員が出向き、「保育士・幼稚園教諭のための自然体験講座」を受講しました。いただいたパンフレットによると、幼児期の健全な脳の発達には五感の刺激が必要で、テレビやゲームの刺激はそのうちの視覚・聴覚のみの刺激が強すぎてバランスが良くなく、それに比べて自然の中の草木や虫の手触り、匂い、鳥の声、太陽の暖かさといった自然の要素はバランス良く脳に刺激を与えてくれるそうです。午後から3時間の研修でしたが、とても充実した実り多き時間となりました。担当講師の佐々木さん、本当にありがとうございました

東京ドーム7個分の敷地を有す学習センター。一般の方も気軽に利用できます。

最初は講義室で理論と危険な生き物の研修。これが「マムシ」です。

次は自然観察公園の中に出ての実習です。まず草の葉を吹いて鳴らすことをやってみます。

スイバという草の茎を吸うと酸っぱい味がします。10円玉を磨くとピカピカに。

本格的な捕虫網で虫を捕ってみます。蝶やバッタなどが捕まりました。

これはビニール傘を木の下に広げて枝を叩いて虫を捕る方法です。

クレヨンを使って「葉っぱのこすり出し遊び」です。葉脈が綺麗に出てきます。

特別に飼育している蛇を触らせてもらいました。意外に平気な人が多かったです。
園長雑記:
僕はもう何年も前から登山とフライフィッシング(西洋式毛鉤釣り)を趣味というかライフワークとしており、山女や岩魚の棲む山岳渓流のことについてはある程度解っているつもりだったが、
恥ずかしいことに自分の住んでいる里山地域の自然・生態系については、理解不足だった。
今、この「豊かな日本」にある意味フツーに育つと生まれてから死ぬまで人工空間の中で過ごしていける。
そういった「貧しい環境」で育つことを、次代を担う子どもにはできるだけ避けさせてあげたいと多くの幼稚園関係者は思っていると思う。
講師の佐々木さんから知識を授けられると「ただの草原」・「ただの林」が「色々な楽しみを与えてくれる特別なもの」に変わった。
このことは参加した17名の教員全員が感じたと思うので、近年においては特筆すべき有意義な研修となった。