NO.44 「子どもとメディアについてのアンケート結果」 06.12.20

 さいたま市私立幼稚園PTA連合会は、同幼稚園協会と共同で、10月・11月の第3日曜日を「ノーテレビ・ノーテレビデー」とし、さいたま市にある私立幼稚園全103園に参加を呼びかけた。
 全国的にみても、中々画期的なことだと思う。
そして、その結果・感想を「子どもとメディアについてのアンケート」として保護者に報告してもらうよう、協力を仰いだ。

 写真に写っているのは、そのアンケート用紙と、この運動をするきっかけとなった、清川輝基氏 著「人間になれない子どもたち」である。この運動は、清川氏の講演をPTA連合会長の清水勇人氏が聞いたことから立案されたものだ。(清川氏の講演については、こちらの記事を…)
 今、幼稚園協会事務局では、アンケートの総集計に追われていることと思うが、当園での結果を少しお知らせしたい。

 まず、当園のアンケート回収率は75%で181名の方が回答を寄せてくれた。気になる項目を見ていくと…
問3「お子様の見るテレビやビデオの内容を制限していますか?」はい122・いいえ59。
問4「お子様はゲームをしますか?」する85・しない96。
問9「お子様に絵本や物語を読んであげていますか」はい161・いいえ20。(何と89%!)
問9-1「読んであげている方 → 週にどの位読んであげていますか?」毎日62・2-3日80・1日17。
となっており、テレビ・ゲームの影響を考え、子どもに本を読んであげている保護者の方がとても多いということが、うかがえる。特に、「毎日本を読んであげています」という回答は、年少児に多かった。
日頃より「メデイアの影響を考えてください。子どもに本を読んであげてください。」と言い続けている当園としては本当に喜ばしい限りである。

 核心の問10「ノーテレビ・ノーゲームデーに参加しましたか?」という問には、34名の方が参加したと答えた。参加した方は、子どもと一緒に遊んだり、出かけたり、本を読んでその日を過ごしたと回答している。参加してよかった・まあよかったは、26名。全体の感想として、親子のコミュニケーションがとれた・子どもとよく遊べたということが寄せられている。

 最後に…、ノーテレビデーの感想を記してくれた方も何名かいて、その中で、とても美しい感想があったので皆様にご紹介する。

「家族で、静かな時間を過ごせた。鳥や虫の音、木の揺れる影が窓から楽しめた」

こういった家庭からは、「人間になれない子ども」なんて育つはずがない…。